11月17日6限目、「出会い学習」として、1年B組九鬼 舞さんのお母さんを講師にお招きし、車いす体験と障がい者理解を深める人権学習を行いました。普段、学校生活を共にする舞さんですが、彼女の「困り感」や、それを乗り越えるための工夫について、詳しく知る貴重な機会となりました。この学習を通じて、私たちは「心のバリアフリー」とは何かを真剣に考えることができました。
★ 講師 九鬼舞さんのお母さんをお迎えした経緯★
舞さんは、私たちと同じように毎日学校で学んでいます。しかし、車いすを使っているため、段差や扉の開閉など、私たちが普段意識しない場所で困ることがあります。今回の学習は、そうした舞さんの日々の生活や困り感をみんなが知ることで、「自分たちにできることは何か」を具体的に考え、誰もが安心して過ごせるより良い学校を一緒につくっていくために企画されました。
★車いす体験で見えた「困り感」★
学習のハイライトは車いす体験でした。「たった2センチ、3,5センチの段差」なのに・・・体験する中で、車いすの方にとってどれほどの大変なものかを知ることができました。普段は何気ない校舎の小さな段差が、車いすに乗ると乗り越えるのに大変な力が必要になることがわかりました。また、車いすを補助する人の「手伝うことの難しさ」も併せて体験することができました。車いすを押す際、急な操作や声かけなしの行動が、乗っている人にとって『不安や恐怖』につながることも学びました。この体験を通して、「手伝ってあげる」という一方的な姿勢ではなく、「どうすれば手伝いやすいか」「どうしてほしいか」を相手に尋ねることの重要性を学ぶことができました。
★ 学校生活・社会生活をより良いものにしていこう!★
今回の出会い学習と車いす体験は、私たちに「心のバリアフリー」の重要性を教えてくれました。特別なことではなく、これらを意識して日々行動をしていくことで、世界は変わっていくのだと思います。そうしていくには、まず、学校内や生活の中にある「バリア」に気づく意識を持つことです。段差や狭い通路など、誰かが困るかもしれない場所に目を向けることがまず重要です。そして、最も大切なのは、思いやりの気持ちで発する「声かけ」です。街で困っている人や、クラスメイトを見かけたら、安易に手を出すのではなく、「手伝いましょうか?」と優しく尋ねる一言から始めましょう。勝手な判断は、かえって相手の負担になることがあります。 最後に、この学習を通して学んだこと、それは『誰もが一人の大切な仲間として、お互いの違いを認め合い、対等に接すること』です。この学習で得た「相手の立場になって考える力」を日々の中で意識し、誰もが笑顔で安心して過ごせる、温かい学年をみんなで一緒につくっていきましょう。
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