11月12日(水)に神戸中学校区の人権教育公開授業を本校で行いました。授業は6年生(6-3)と4年生(4-3)が総合的な学習の時間、2年生(2-2)が道徳科の公開授業を行いました。50名近くの先生方が来校され河曲小学校のこどもたちの学習の様子を参観されました。こどもたちは、たくさんの先生方が参観される中、堂々とした態度で学習に挑み、学習の中で自分の意見をしっかりと持ち、自分なりの表現で発言していました。また、友達の意見に耳を傾け自分の考えと比べ発言することもできました。授業の中の教師の問い返しには悩み考え、思考を深めている様子がうかがえました。
河曲小学校では、今年から「生活綴り方」に取り組んでいます。今日の公開授業の中でもその実践を活用した場面がありました。生活綴り方とは、こどもたちが日常生活を題材にした文章を作成し、それを発表・共有する授業のことです。この授業では、こどもたちの表現力を高めるだけでなく、日々の生活で抱える悩みや喜びを共有し、自己肯定感を育み、生活の課題を見つめ直すことを目的としています。 資料を通して、こどもたちは主体的に考え、みんなの意見に耳を傾けるとともに課題解決に向けどうするべきかを自分事として考えようとする態度が見えました。授業後の参観された先生方の人権教育について話し合う場では「教師と児童の人権感覚を磨くことを教育活動の根底に位置付けることなどが重要である」など、こどもを中心に据え教師がどう働きかけるかが話題としてあがりました。
三重県の人権教育ガイドラインの人権教育の目的に中に「自分の人権を守り、他者の人権を守るための実践行動ができる力」とあります。講師の先生から「感性を磨く」ことが大切だという話がありました。「感性を磨く」とは、日常生活の中で人権侵害を見聞きした際におかしいと感じる「感性」を養い、人権尊重の意識を行動につなげていくことを目指しています。これは、部落差別を解消するために必要な「差別を見抜く感性」を養うことにもつながります。 今日の公開授業をの機会をスタートと捉えて、人権教育をさらに充実したものにできるよう児童及び教師の人権意識を高め、実践意欲を喚起するよう取り組んでまいります。
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