◇6月1日◇黒むらさき色のなぞの木の実の正体

5月の末頃から、手や口を黒むらさき色に染めて登校してくる子がいたので、聞いてみますと、「ブラックベリーの実が、通学路沿いの荒地にあるので食べてきた。」と教えてくれました。

本当に食べて安全な実なのか、よそのおうちの作物ではないのか心配だったので、見に行ってみますと、確かに藪（やぶ）の中に生えている木で、人が育てたり管理したりしているものではなさそうです。

葉は、下の写真のような形です。いったい何という植物の実なのでしょう。

学校に戻って調べてみますと、この木は、クワ（桑）であることが分かりました。昔は、絹糸の生産のために育てられていた蚕（かいこ）の幼虫の餌として、広く栽培されていたそうですが、今はなかなか見ないですね。

クワの実は「マルベリー」というそうで、黒むらさき色に熟した実は食用になるとのことでした。

地域の自然を子どもたちが楽しんでいる様子を喜びながらも、子どもたちには「荒地とは言え、土地の所有者の方に許可をとらないとね。」と指導いたしました。