3月10日(金)5限目に,全校で防災学習と避難訓練を行いました。
はじめに,オンラインで全校一斉に防災学習を行いました。教頭先生から,自身が東日本大震災の災害支援ボランティアとして東北を訪れた際に見たこと・聞いたことを伝えてもらいました。そして,「釜石の奇跡」について,以下のお話を聞きました。
地震発生直後、釜石東中学校の生徒達は直ちに学校を飛び出し、高台をめがけて走りました。近所の鵜住居(うのすまい)小学校の児童や先生たちは,校舎の3階に避難しようとしていましたが、「3階より高い津波が来たら大丈夫なの?」という声と避難する中学生の様子を見て、すぐに校舎を駆け下り,中学生の後に続きました。避難先指定の施設にたどり着いた後も、脇の崖が崩れかけている様子、津波が家々を壊している光景を見た中学生が「ここじゃだめだ!」と先導し、さらにうえの高台に避難をしました。高台に着いたとき、背後で巨大な津波が学校を、そして町を飲み込んでいました。
普段から真剣に訓練をしていたこと,自分で考えて行動する力をつけていたこと,周りを見て仲間と声を掛け合う習慣がついていたこと等が,「釜石の奇跡」を生んだのです。
続いて,運動場への避難訓練を行いました。避難してくる子どもたちは全員真剣な表情で,誰一人おしゃべりをする人はいませんでした。直前の教頭先生の話に,自分自身や愛宕小学校区を当てはめ,考えながら取り組んでいたからだと思います。
愛宕小学校区は,海に面した海抜の低い土地が多いですが,岸岡山や愛宕山といった高台もあります。また,江島スポーツ総合公園が大規模な避難施設となっています。いざという時に,どのように行動すればよいか,どんな備えをしておく必要があるか,子どもたちも私たち大人も,今一度真剣に考えておきたいものです。
(外部サイト)
本ホームページの画像及びすべての情報について,無断で転載・頒布することを禁じます。
© 鈴鹿市立愛宕小学校