授業中に立ち上がったり,椅子を引きずったりすると「カタンカタン」「ギーギー」「ガタガタ」といった音がします。この音は,教室で何かに一生懸命取り組んでいる子どもたちにとっては雑音となり集中力が切れる原因となってしまいます。特に補聴器を使っている児童にとっては,とても嫌な音に聞こえてしまいます。しかし,硬式テニスボールを椅子の脚につけることにより雑音が消え,先生の説明や友達の発表などが聴き取りやすい環境になります。
 白子小学校では,1998年度(平成10年度)より,1年生の教室から順に椅子と机の脚にテニスボールをつけてきました。毎年テニスボールを付ける学年を増やしていき,2001年度(平成13年度)には,1年生から6年生の教室全ての机・椅子の脚にテニスボールをつけ終えることができました。
 テニスボールは,高校のテニス部で使われなくなったボールを回してもらい,夏の奉仕作業や6年生の卒業前奉仕作業時に,保護者の協力を得ながらボール一つずつに十字の切り込みを入れて脚に差し込めるようにしていきました。
 使っているうちに綿ぼこりがついたり,切り込み口の幅が少しずつ大きくなって脚から抜けやすくなるなど,メンテナンスや交換が必要な時もありますが,テニスボールをつけることで教室がずいぶん静かになります。
 補聴器を付けている子どもたちにとって過ごしやすい環境は,付けていない子どもたちにとっても過ごしやすい教室となっています。