◆国分寺の建立
741年、疫病・飢饉・反乱といった社会不安を仏教の力によって治めようと、聖武天皇は各国司に僧寺と尼寺の建立を命じました。
このとき都に建てられたのが、大仏で有名な奈良の東大寺です。
伊勢国の国分寺・国分尼寺は、現在の鈴鹿市国分町に建てられました。
◆伊勢国分寺跡
伊勢国分寺跡は鈴鹿市考古博物館のすぐ北隣に立地しています。
1922年、国史跡に指定されました。
1988年〜2005年にかけて継続的な発掘調査が行われ、金堂・講堂等の伽藍が確認されています。
現在、歴史公園として整備工事が進められています。
遺跡の規模と工事の様子は博物館3階の展望デッキからご覧いただけます。
◆伊勢国分尼寺跡
伊勢国分尼寺跡は、現在の国分町の集落の下に眠っていると思われます。
集落内のため大規模調査は難しいですが、大規模な瓦溜まりや東西方向の区画溝等が確認されています。
◆南浦(大鹿)廃寺
以前、国分尼寺があったと考えられていた遺跡です。
しかし調査の結果、飛鳥時代末〜奈良時代初頭の瓦が出土し、国分寺の時期より半世紀以上も古い白鳳寺院であることがわかりました。
在地豪族が氏寺として建立したと思われ、「大鹿氏」が有力視されています。