発掘ニュース
平成16年度10月

天王遺跡(13次)
岸岡町
 10月31日の現地説明会を開催して,予定されていたすべての調査が完了しました。現地説明会には約60名の方が参加されました(現地説明会の資料はこちら(PDFファイル 926KB))。
 最後に調査を行なった13次D区からは,L字型に配置された奈良時代中ごろの掘立柱建物群が検出されました。蹄脚硯の出土などから見て国府や郡家に伴う津(港)の役所の施設である可能性が高いようです。

掘立柱建物

現地説明会
伊勢国府跡(19次)
広瀬町
 新たに金藪の南部にあたる2箇所に調査区を設けました。すでに調査を終えた調査区から地割の北限とされる東西溝が検出されましたが,それによって想定される方形区画の内側にあたります。調査の結果,掘立柱建物や礎石建瓦葺建物は検出されず,奈良時代の竪穴住居1棟が検出されたにとどまりました。竪穴住居の東壁にはカマドが設けられていました。南東隅では貯蔵穴とみられる土坑が検出されました。カマドの内部から土師器甕が,カマドの袖付近から丸瓦2個が,土坑から土師器坏・甕と平瓦が出土しました。これをもって今年度の調査は終了しました。

竪穴住居検出作業

竪穴住居
伊勢国分寺跡(30次)
国分町
 秋雨によるたび重なる冠水で調査が進まずに困っています。新たに,東門推定地と北辺築地推定地の2調査区を設定しました。
 東門推定地では,東辺築地の基底部が検出されましたが,門の存在を示すような基底部の広がりや,側溝の途切れは確認されていません。
 北辺築地推定地では予想通り,28・29次調査で確認された伽藍地内部を東西に区画する築地が北辺築地とT字状に交わっていることが確認できました。

台地の上なのに常に水没(泣)

東辺築地基底部
甲懸II遺跡
稲生町
 国道23号線中勢バイパス工事に先立つ発掘調査です。昨年度実施した試掘調査では埴輪片が出土し,埴輪窯か古墳の発見が期待されています。現在表土剥ぎと遺構検出を進めているところです。

調査風景
平田遺跡(2次)
平田本町一丁目
  先に宅地開発に伴い道路部分の本調査を行ないましたが。分譲が始まり,住宅建設に伴う発掘調査が4件ほど入ってきました。それぞれの調査区から,古墳時代前期の竪穴住居,飛鳥〜奈良時代の掘立柱建物そして中世の溝などが検出されています。

竪穴住居

掘立柱建物
国府城跡
国府町
 個人住宅建築に伴う調査です。室町時代の遺物を伴う溝2条が検出されました。国府城に関連する遺構の一部と思われます。奈良・平安時代遺物はほとんど出土していません。

溝(堀)

調査区全景
白鳥塚1号墳
石薬師町
 県指定史跡の直径が70mを超える大円墳です。古墳の東側隣接地で開発の予定が入ったため,試掘調査を行ないました。その結果,周溝と思われる溝が現在の墳丘裾ではなく,かなり東に離れて検出されました。そのため,白鳥塚古墳は東側に張り出し部を持つ帆立貝式の古墳である可能性が出てきました。

試掘トレンチ

過去のニュース収蔵庫  現地説明会資料収蔵庫

ホームページに戻る