発掘ニュース
平成13年度 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
2/5更新
天王遺跡(8次)
岸岡町字天王(厚生病院内)
 引き続き大溝の掘り下げが続いています。6世紀後半から7世紀初頭の須恵器がまとまって出土する黒色土層が最下層と考えていましたが,さらにその下からS字口縁台付甕や二重口縁の壺などが出土し始めました。古墳時代初頭に掘られた大溝が数百年にわたり再掘削されながら利用されていたのでしょうか。
 溝の埋土を掘り抜いて設けられた井戸も検出されました。

 

大溝底部出土の弥生末頃の土器

井戸
長者屋敷遺跡(伊勢国府跡)第13次
広瀬町字仲起
 ようやく発掘調査は終了しました。築地または土塁の側溝とみられている2条の溝がどこまで延びているかを調べるために,さらに西側に1箇所調査区を設け調査を行ったところ,溝はちょうど門と想定している部分の中心から西に60mの地点で途切れていました。結果として,およそ120mの四方に区画された院の存在が推定できます。
 1月23日に記者発表を行い,1月26日午後2時から現地説明会を開催しました。今にも時雨が降り出しそうな天候にもかかわらず約80名の方の参加がありました。
 現地説明会資料は こちら
閲覧にはAdobe社のAcrobat Readerが必要です。

 

門跡(南から)

現地説明会
国分西遺跡
国分町字西浦
 個人住宅に伴う発掘調査です。検出遺構は掘立柱建物に伴う柱穴および大・小2基の土坑です。土坑には,瓦片が多数詰まっていました。一緒に出土した土器から年代は平安時代末頃とみられます。国分尼寺のものと思われる外圏に唐草文をめぐらせた軒丸瓦も出土しています。おそらく,この土坑は東に隣接する国分尼寺跡の不要な瓦を処理するためのものでしょう。また,大きい方の土坑の底部からはスラグ(鉄さい)や炉壁等がまとまって出土しています。付近に金属器の鋳造や鍛冶の工房が存在した可能性が高いと見られます。

 

作業風景

炉壁
長者屋敷遺跡(伊勢国府跡)第14次
広瀬町字中土居
 茶畑の造成に伴い緊急調査を行いました。調査地点は第13次調査の調査区の西約200mの地点です。検出された遺構は礎石瓦葺き建物SB131と,溝2条です。
 建物SB131は過去の天地返しによってひどく攪乱されていましたが,瓦を含む外周溝がかろうじて残っていたことから確認できました。おそらく南北棟の建物の北妻部分で,幅は約15m(50尺)です。館または曹司を構成する建物群の一部でしょう。遺物は外周溝と周囲の攪乱から瓦が土嚢袋に30袋ほど出土しましたが,軒瓦はみられませんでした。
 溝2条は,建物から西に約15mほど離れて見つかりました。内溝SB129は幅2.0〜2.6m,深さ0.6m。外溝SB130は幅0.5m,深さ0.4m。両者の幅は,3.2m〜3.6mを測ります。これらの溝は,建物SB131を含めた館または曹司ブロックの西側を区画する土塁または築地の両側溝とみられます。

 

南北溝(土塁?)の検出状況

建物SB131
国分東遺跡
国分町字東浦
調査主体:三重県埋蔵文化財センター
 まもなく調査が終わる予定です。検出された遺構は奈良時代の竪穴住居、掘立柱建物、土坑および鎌倉時代から室町時代にかけての掘立柱建物、溝、土坑です。

竪穴住居

掘立柱建物
八重垣神社遺跡
十宮町字宮ノ前
調査主体:三重県埋蔵文化財センター
 調査はほぼ終了して、下層遺構の有無を確認するための大規模な断ち割り調査が行われています。 

断ち割り調査

過去のニュース収蔵庫  現地説明会資料収蔵庫
"index.html">ホームページに戻る