発掘ニュース
 位置情報URLはおおよその位置を示すものです。国土地理院地図閲覧サービス(ウォッちず)にリンクしています。

 この記事は発掘現場の状況をいち早く皆様にお伝えすることを目的としているため,
 さらなる調査の進展や調査指導の結果により内容が異なる可能性があることをあらかじめお断りしておきます。
7月1日更新
磐城山遺跡(第3次)
鈴鹿市木田町
遺跡への経路:主要地方道四日市鈴鹿環状線(8号線)を市街方面から北へ,鈴鹿川にかかる木田橋をわたって2つ目「木田町」信号三叉路の左手丘陵上。
位置情報URL:http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=345405&l=1363418
調査の種類:本調査
調査原因:農地改良
調査期間:平成22年6月21日〜9月30日(予定)
調査面積:3,000u
主な遺構:竪穴住居,溝
主な遺物:弥生土器・須恵器ほか
見  頃:危険ですから立ち入りはご遠慮ください。
現地説明会:未定です。
 まだ,調査は始まったばかりです。調査地の南側の市道部分では建設に先立ち平成9〜10年に発掘調査が行われ,弥生時代後期の環濠や弥生時代から古墳時代にかけての多数の竪穴住居などが発見されています。現在遺構検出を進めているところですが,多数の竪穴住居の壁溝が複雑に切りあっているうえ,さらに中世の溝などが重なっているため,調査員は頭を抱えております。

調査前風景(手前の市道が第1次調査)

作業風景
 
平田遺跡(第20次)
鈴鹿市弓削一丁目
遺跡への経路:平田遺跡第19次調査区のすぐ南東。
位置情報URL:http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=345256&l=1363223
調査の種類:本調査
調査原因:個人住宅建築
調査期間:平成22年6月10日〜6月17日
調査面積:6u
主な遺構:土坑,ピット
主な遺物:土師器・須恵器・山茶碗・中世陶器
見  頃:終了しました。
現地説明会:開催しません。
 個人住宅建築に伴い,掘削によって壊される浄化槽埋設部分のみのごく小規模な調査です。遺構は土坑1基と小ピットのみでした。

須恵器坏身の出土

調査区全景
 
平田遺跡(第19次)
鈴鹿市平田本町一丁目
 後期の調査もかなり進んできました。面積は狭いですが前期同様に竪穴住居・掘立柱建物や方形の周溝が確認されています。

竪穴住居が掘りあがりました

調査区東部全景(北から)
 
6月1日更新
平田遺跡(第19次)
鈴鹿市平田本町一丁目
 前半の調査が終了しましたので,5月22日(土)午前10時から現地説明会を開催しました。古代の官道(東海道)か?とか,大きな区画を伴う中世の屋敷跡!など大きく新聞に掲載されましたので,100名もの方に参加していただきました。現地説明会の資料はこちら(PDFファイル2.95MB)にあります。
 現在の調査区は直ちに埋め戻し,道路や作業用スペースとして残してあった部分について新たに調査を行います。

調査区全景(垂直)

現地説明会の様子
 
5月1日更新
平田遺跡
鈴鹿市平田本町一丁目
 遺構掘削もかなり進んできました。これまでの調査で見つかっている古代道路の側溝の続きが確認されたほか,弥生時代の方形周溝墓,古代の竪穴住居などが多数見つかっています。また,遺構ははっきりしませんが縄文時代後期〜晩期の土器や石器もかなり出土しています。
 5月22日(土)午前10時から現地説明会を開催します。

古代の道路側溝

竪穴住居を掘削中
 
4月1日更新
平田遺跡
鈴鹿市平田本町一丁目
 全体の約1/4の遺構検出が終了して,方形周溝墓や竪穴住居の輪郭がはっきり見えてきました。

全景(くの字に見えるのは方形周溝墓)

検出された竪穴住居
 
3月1日更新
平田遺跡
鈴鹿市平田本町一丁目
遺跡への経路:鈴鹿市上水道平田送水場内
位置情報URL:http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=345258&l=1363220
調査の種類:本調査
調査原因:送水場改築
調査期間:平成22年2月2日〜7月31日(予定)
調査面積:3,600u
主な遺構:竪穴住居,溝,土坑
主な遺物:須恵器・土師器・ほか
見  頃:未定です
現地説明会:未定です
 今月中はほぼ表土除去作業でした,まだ検出作業には移っていませんが表土を除去した段階で竪穴住居,土坑,溝,柱穴などがおぼろげながら姿を現し始めています。

表土除去作業

姿を現した溝,柱穴
 
2月1日更新
本調査ありませんでした
 1月も本調査は行われませんでした。鈴鹿市水道局平田送水場の建て替えに伴う平田遺跡の発掘調査が2月から始まる予定です。
 
1月1日更新
岡田南遺跡
鈴鹿市岡田三丁目
遺跡への経路:牧田小学校前交差点から東に100m
位置情報URL:http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=345252&l=1363259
調査の種類:本調査
調査原因:下水管敷設
調査期間:平成21年12月9日〜12月10日
調査面積:28.7u
主な遺構:溝(方形周溝墓)・土坑・ピット
主な遺物:弥生土器ほか
見  頃:もう終了しました。
現地説明会:実施しません。
 下水管敷設の立会調査を行っていたところ土器を含んだ落ち込みが検出されましたので,一時工事を中断していただき,急きょ調査員総出で遺構の掘削と記録を行いました。遺構は土坑2基,縄文土器を含んだピット1基,弥生時代中期の土器を含んだ溝6条で,溝はその並びと間隔から方形周溝墓群の一部にあたると見られます。

作業風景

検出された溝(北西から)

 
12月1日更新
長者屋敷遺跡(伊勢国府跡)
鈴鹿市広瀬町
 11月14日に実施した現地説明会は朝の悪天候で出足が心配でしたが40名の参加者がありました。現場は直ちに埋め戻しに入りました。現地説明会資料はこちら(PDFファイル1.1MB)からどうぞ。地下レーダー探査に備えて金藪とすぐ南の土塁推定地(通称「にせ金藪」)の除草を行っていますのでただいま地形がよく観察できます。(個人所有地ですから立ち入りはご遠慮ください。)

現地説明会
 
 

 
神戸中学校遺跡
鈴鹿市神戸七丁目
遺跡への経路:神戸中学校西門のすぐ西側。
位置情報URL:http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=345313&l=1363440
調査の種類:本調査
調査原因:個人住宅建築
調査期間:平成21年11月13日〜11月26日
調査面積:9u(予定)
主な遺構:溝?・ピット
主な遺物:弥生土器・土師器・須恵器
見  頃:もう終了しました。
現地説明会:実施しません。
 神戸中学校のすぐ西側に位置します。調査は建物基礎の柱状改良を行う部分のみ実施しましたので,きわめて断片的なものですが,弥生時代後期から古墳時代初頭の溝らしき落ち込みとピット等が検出されました。

調査風景(掘立柱建物ではありません)

溝内からの遺物出土状況

 
11月1日更新
長者屋敷遺跡(伊勢国府跡)
鈴鹿市広瀬町
 調査はほぼ完了し,セクションの実測作業などが進められています。11月2日には調査指導委員会を開催して成果を検討する予定です。現地説明会は11月14日(土)を予定しています。

西側の2条の溝(築地?)
 
 

 
10月5日更新
長者屋敷遺跡(伊勢国府跡)
鈴鹿市広瀬町
 幅1.5m,延長80mに及ぶ南北溝が見つかりました。この溝から西側に24m離れて,平行する2条の溝(築地塀の内外側溝?)も確認できました。平成18年の21次調査(金藪南)においても可能性は指摘されていましたが,方画地割の中央路はやはり幅24mの大路であったようです。

東側の溝(南から)

西側の2条の溝(東から)

 
9月1日更新
長者屋敷遺跡(伊勢国府跡)
鈴鹿市広瀬町
遺跡への経路:県道辺法寺加佐登停車場線の北側。伊勢国府跡政庁から真北に200mの地点。
位置情報URL:http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=345310&l=1362950
調査の種類:本調査
調査原因:学術調査
調査期間:平成21年8月24日〜11月中旬
調査面積:400u(予定)
主な遺構:まだです。
主な遺物:まだです。
見  頃:10月中
現地説明会:実施の予定です。
 学術調査が今年も始まります。今年度は北方官衙域のなかでも,これまでの調査で礎石瓦葺建物群が検出され史跡に指定されている南野・長塚(西)両地区の間にあたる長塚(東)地区を調査しますので,大きな成果が期待できそうです。発掘に先立ち,遺跡内の地下レーダー探査を奈良文化財研究所のご協力により実施しました。

探査風景

発掘調査予定地(遠方(北)に金藪が見えます。)

 
8月1日更新
本調査ありませんでした
 7月は緊急調査が1件も行われませんでした。
 
7月1日更新
国府A遺跡
鈴鹿市国府町
 試掘で見つかった土壙からは土師器の碗が出土しました。付近には地面が焼けた部分もありどうやらここには奈良時代の竪穴住居が存在したものの,後世の耕作などで床面ぎりぎりまで削られてしまったもののようです。

調査区全景(東から)

土器の出土

 
岡田神社遺跡
鈴鹿市弓削二丁目
 溝と見られた黒色土の落ち込みですが,最下層から波板状圧痕と呼んでいる細長い穴を平行して並べて掘る,基盤工事の跡が見つかりました。この方法は古代から近世まで行われている伝統的ものですが,出土した土器などから中世の道路跡と思われます。

調査区全景

道路痕跡(波板状圧痕)
須賀遺跡(第5次)
鈴鹿市矢橋三丁目
 環濠から出土した弥生土器壺ですが,復元が進むにつれて高さ1mを超える巨大なものであることがわかりました。急きょ県内の例を検索したところこれまで最大とされていた松阪市三雲町舞出北遺跡のものを超えることは確実でしたので,夏休みの企画展の紹介と合わせて県内最大の弥生土器出土として記者発表しました。

県内最大の弥生土器壺(底部は未接合)
6月1日更新
国府A遺跡
鈴鹿市国府町
遺跡への経路:主要地方道亀山鈴鹿線北一色東交差点の南西400m
位置情報URL:http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=345114&l=1362960
調査の種類:本調査
調査原因:個人住宅建築
調査期間:平成21年5月27日〜6月上旬
調査面積:40u
主な遺構:土壙・ピット
主な遺物:土師器
見  頃:6月上旬
現地説明会:未定です
 こちらも試掘調査を実施したところ,遺物を含む土壙が確認されたため急遽本発掘調査を行うことになりました。

調査区全景

岡田神社遺跡
鈴鹿市弓削二丁目
遺跡への経路:牧田地区市民センターの北東約180m
位置情報URL:http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=345246&l=1363236
調査の種類:本調査
調査原因:個人住宅建築
調査期間:平成21年5月19日〜6月中旬
調査面積:70u
主な遺構:溝
主な遺物:なし
見  頃:6月上旬
現地説明会:未定です
 試掘調査を実施したところ,中世のものとみられる溝が確認されたため本発掘調査を行うことになりました。

試掘調査で見つかった溝

表土除去作業
5月1日更新
須賀遺跡(第5次)
鈴鹿市矢橋三丁目
 4月30日に現場の埋め戻しも済み,調査は完了しました。弥生時代の環濠は,幅が3.5m,深さ1.2mありました。環濠からは弥生時代中期初頭の良好な資料がまとまって出土しました。道路になる部分以外は遺構の掘削はせず埋め戻して保存することになりました。

環濠の断面(東から)

調査区の全景(南から)
白鳥塚古墳
鈴鹿市加佐登町
 整備事業が終わって,説明板や案内板が新しくなりました。

説明板

案内板(加佐登神社駐車場)
4月8日更新
伊勢国分寺跡(第35次)
鈴鹿市国分町字堂跡
 3月10日をもって調査が完了しました。平成21年の夏ごろからは整備工事を始める予定で,現在ののどかな風景もあと少しで見納めとなります。「発掘された鈴鹿2008」見学を兼ねて,一度立ち寄られてはいかがでしょうか。

講堂跡の史跡碑

調査終了後の伊勢国分寺跡全景(南から)
沢城跡(第3次)
鈴鹿市飯野寺家町
 下層遺構も掘りあがって,3月25日をもって作業は終了いたしました。下層からは,何条もの溝,土坑などが確認されました。いずれも中世のもので,沢城築城以前の開発の様子がわかりました。 
 
 

調査区東半掘りあがり(西から)

調査区西半下層遺構検出状況(北から)
須賀遺跡(第5次)
鈴鹿市矢橋三丁目287
遺跡への経路:鈴鹿税務署の北東250m
位置情報URL:http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=345310&l=1363520
調査の種類:本調査
調査原因:宅地造成
調査期間:平成21年3月17日〜4月30日(予定)
調査面積:600u
主な遺構:土坑・溝
主な遺物:弥生土器・石器
見  頃:4月中旬
現地説明会:未定です
コメント:
 調査地は,鈴鹿川右岸に延びる低位段丘がちょうど沖積平野に沈み込む地点に位置します。弥生時代前期後半の溝1条,弥生時代中期の環濠とみられる大溝1条および方形周溝墓の一部とみられる溝が数条見つかっています。
 

大溝掘削風景

前期の溝と中期の方形周溝墓(東から)
3月5日更新
伊勢国分寺跡(第35次)
鈴鹿市国分町字堂跡
 国分寺の築地塀の四隅を確認する調査もほぼ終了しました。過去の史跡指定範囲は意外なほど正確なのですが,伽藍主軸や築地が約1.6度西に振れていることもあって,微妙に北西・南東の隅などが現在の指定範囲からはみ出していることが確認できました,整備に合わせて追加指定したいと考えています。
 講堂や北東院・小院など主要部分については記録作業が終わりしだい埋め戻しを行っています。

築地北東隅(南から)

築地北西隅(北から)
沢城跡(第3次)
鈴鹿市飯野寺家町
遺跡への経路:飯野地区市民センター東側
位置情報URL:http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=345229&l=1363409
調査の種類:本調査
調査原因:個人住宅建築(進入路)
調査期間:平成21年2月2日〜3月19日
調査面積:330u
主な遺構:整地層,礎石建物
主な遺物:土師器皿・鍋,常滑焼こね鉢,信楽焼,青磁,釘
見  頃:3月上旬
現地説明会:実施しません。
コメント:
 沢城の西端に当たる部分です。1次調査でも見られましたが,黄色い砂礫を多く含む土で土手のような区画をつくり,その間を黒色土で埋めていく造成方法がとられていて,それを繰り返しながら拡幅されています。
 整地層からは建物の礎石の並びも確認されています。
 
 

礎石の並び(西から)

黄色い造成土層(北から)
2月5日更新
伊勢国分寺跡(第35次)
鈴鹿市国分町字堂跡
 1月24日に現地説明会を開催しましたところ朝から小雪のちらつく天候にもかかわらず80人の方に参加していただきました。現地説明会資料はこちら(PDFファイル4.7MB)からどうぞ。
 調査のほうは,新たに伽藍地北東・北西隅の調査区に着手したところです。3月初旬まで現地作業は続きます。

現地説明会(1)

現地説明会(2)
1月4日更新
伊勢国分寺跡(第35次)
鈴鹿市国分町字堂跡
 講堂基壇の正面(南面)の中央および東の階段の基底部分が確認されました。しかし,中央の階段も幅が1.8mしかありません。講堂基壇の立派さに反して,ちょっと寂しすぎる大きさです。どうやら,最後の基壇修復時に幅を縮めて造り直されたようです。
 新たに開けられた鐘楼・経蔵を求めるためのトレンチでも調査が続けられています。
 現地説明会は1月24日(土)午前10時から開催する予定です。県内で積みや瓦積みの基壇の発掘調査の様子を見ることができる機会はなかなかありませんので,ぜひこの機会にご見学ください。

柱推定位置に立つ作業員さん(東から)

鐘楼or経蔵調査区発掘中(東から)
伊勢国府跡(長者屋敷遺跡第26次)
鈴鹿市広瀬町
遺跡への経路:県道辺法寺加佐登停車場線から広瀬町集落方面に約300m入る。
位置情報URL:http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=345319&l=1363001
調査の種類:本調査
調査原因:学術調査(範囲確認)
調査期間:平成20年12月15日〜平成20年12月26日
調査面積:55u
主な遺構:溝・土坑
主な遺物:瓦・山茶碗
見  頃:埋め戻しました。
現地説明会:実施しません。
コメント:
 伊勢国府跡の政庁北側には,溝または築地・土塁による碁盤の目状の区画があり,方格地割あるいは官衙ブロックと呼んでいます。第26次調査ではこの地割の東端辺の溝を求めるためのトレンチ調査を行いましたが,明確な区画溝は確認できませんでした。
 なお,25次調査は12月末をもって終了しました。12月20日に現地説明会を開催したところ65人の方に参加していただきました。現地説明会資料はこちら(PDFファイル1.24MB)からどうぞ。

現地説明会の様子(西から)

26次調査トレンチ(東から)
富士遺跡(第3次)
鈴鹿市国府町
 調査は12月21日をもって終了しました。こってりと釉のかかった灰釉小壺の蓋なども出土しました。平安時代前期頃の国府に関連する遺跡でまちがいないのですが,いったいどんな役割をもっていたのでしょうか。
 

調査区全景(西から)

調査区全景(東から)
沢城跡(第2次)
鈴鹿市飯野寺家町
遺跡への経路:飯野地区市民センター東側
位置情報URL:http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=345230&l=1363409
調査の種類:本調査
調査原因:下水管敷設
調査期間:平成20年11月28日・12月17日
調査面積:約50u
主な遺構:堀(低湿地)
主な遺物:陶器・土師器
見  頃:埋め戻しました。
現地説明会:実施しません。
コメント:
 下水管の敷設に伴い簡単な調査を行いました。沢城の本丸の西に隣接する部分については,堀として利用された自然の低い湿地が広がっていて,郭は付帯しないことが確認できました。
12月1日更新
伊勢国分寺跡(第35次)
鈴鹿市国分町字堂跡
 講堂基壇の調査区では正面(南面)の中央と東側に取り付けられた階段の基礎部分が姿を現し始めました。基壇を復元整備するための貴重なデーターが得られそうです。
 北東院の調査区ではさらに調査範囲を広げて調査を進めています。また伽藍地南東・南西の隅を確定するための新たなトレンチも開け始めました。
 現地説明会は調査のめどがつく1月後半に開催する予定です。

講堂階段の基礎部分(北から)

講堂南東隅(南から)
伊勢国府跡(長者屋敷遺跡第25次)
鈴鹿市広瀬町
 調査区を拡張したところ,調査区の北および東辺に沿って,東西溝SD315と南北溝SD312が見つかりました。溝は削られ浅いですが,比較多くの瓦や礫を含んでいて,SD310とよく似た状況です。まだまだわからない点は多いですが,これらの溝は金藪の周辺を区画するもので,金藪の一帯が何らかの機能を持った院を構成していたと見られます。とすれば,金藪の高まりは,基壇の痕跡と考えた方が良いのかもしれません。
 これらの成果について,現地説明会を12月20日に開催します。現地の案内図はこちらです。

溝SD312の発掘作業(南西から)

区画溝SD315(西から)
萱町遺跡(第3次)
鈴鹿市神戸八丁目
 調査は11月6日をもって終了しました。メインは幅3mのL字状に曲がる溝で,方墳の周溝と考えています。しかし,溝からの出土遺物は弥生後期・古墳時代初頭の土器片が主で,古墳時代後期の遺物は若干の須恵器・円筒埴輪片にとどまり,性格を確定する決定打が出ませんでした。その他の遺構としては溝が埋まりかけた段階に営まれた7世紀前半の土器溜まりが1か所,さらに鎌倉時代の溝1条と溝内の土坑,そして若干のピットが見つかりました。

調査区全景(西から)

周溝と中世溝(南から)
富士遺跡(第4次)
鈴鹿市国府町こうちょう
遺跡への経路:主要地方道鈴鹿環状線,三交「国府新町」バス停付近
位置情報URL:http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=345147&l=1363049
調査の種類:本調査
調査原因:集合住宅の建築
調査期間:平成20年10月31日〜平成20年12月下旬
調査面積:300u
主な遺構:溝,土坑,竪穴住居?
主な遺物:土師器・須恵器
見  頃:もう少しです。
現地説明会:未定です。
コメント:
 たくさんの土坑(穴)・溝・ピットが検出されています。遺構の性格やのまとまりはよくわかりませんが,それぞれの遺構から黒色土器・古めの灰釉陶器・緑釉陶器および志摩式製塩土器など一般集落ではまれな遺物が結構出土しています。平安時代前期頃の国府に関連する遺跡である可能性が高いと考えています。
 

遺構検出状況

土坑発掘中
11月1日更新
伊勢国分寺跡(第35次)
鈴鹿市国分町字堂跡
 史跡伊勢国分寺跡整備検討委員会の指導に基づいて,講堂基壇のトレンチを拡張するとともに,さらに詳細に調査を進めています。

講堂南面のトレンチ

伊勢国分寺跡整備検討委員会の現地視察
伊勢国府跡(長者屋敷遺跡第25次)
鈴鹿市広瀬町
遺跡への経路:県道辺法寺加佐登停車場線,鈴鹿・亀山市境から北に約500mの林(金藪)の東側
位置情報URL:http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=345322&l=1362950
調査の種類:本調査
調査原因:学術調査
調査期間:平成20年10月7日〜平成20年12月下旬
調査面積:400u(予定)
主な遺構:溝,土坑
主な遺物:瓦
見  頃:もう少しです
現地説明会:12月20日を予定しています。
コメント:
 遺跡の北端にある基壇状の高まり「金藪」の東隣接地で調査を始めました。遺構検出を進めながら,すでに一部遺構の掘削も始まっています。多くの溝が検出されていますが,なかでも瓦を含む幅の広い東西溝SD310は,金藪の高まりの北側とラインが揃っていて,何らかの関連があるものとみられます。

SD310検出状況(東から)

SD310掘削風景(南東から)
萱町遺跡(第3次)かやまちいせき
鈴鹿市神戸八丁目かんべはっちょうめ
遺跡への経路:近鉄鈴鹿市駅の北東約240m
位置情報URL:http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=345310&l=1363501
調査の種類:本調査
調査原因:個人住宅建築
調査期間:平成20年10月15日〜平成20年11月7日(予定)
調査面積:70u
主な遺構:古墳周溝
主な遺物:土師器・須恵器・山茶碗
見  頃:すぐ埋め戻します。
現地説明会:予定はありません。
コメント:
 個人住宅に伴う発掘調査です。幅3m,深さ0.5mの溝が検出されました。調査区内でL字状に曲がっていて,一辺10m以上ある方墳の周溝の一部とみられます。周溝の一角からは,須恵器甕が割られて敷き詰められたような土器溜まりが見つかりました。須恵器坏や甑,土師器甕等も一緒に出土しています。古墳の周溝がやや埋まった後の7世紀初め頃のものですが,どのような意味があるのかは不明です。また,周溝の上面は奈良・平安時代の遺物を含む硬く締まった層で覆われていて,そのころにはすでに古墳の周溝は埋め立てられてしまっていたようです。

古墳周溝検出状況(西から)

土器溜まり(東から)
一般収蔵庫(過去のニュース)
特別収蔵庫(現地説明会資料)
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